成功する熟年離婚

熟年離婚は成功するか?
ポイントは、ズバリ貯金です。

 

離婚したくても、離婚した後の生活不安が頭をよぎり
離婚に二の足を踏む女性は多いのです。


■ 熟年離婚はしたけれど。ビンボーになって生活できなければこまります。
  いまから考えるお金の準備の仕方とは?


そこで、仮想の熟年離婚を考える中高年の妻を設定して、離婚後の貯蓄のモデル方法を検討したいと思います。
熟年離婚ですから養育費や子の学費等は、考慮の対象外とします。

 

■ あらためて申し上げますが離婚後の生活は厳しいです
 

熟年離婚では、離婚の際に財産分与や年金分割が話合いの主要な条件になりますが、これらを得ることができても、熟年離婚の生活は厳しいことを覚悟しなければなりません。高額な財産分与を得ることができる妻は、資産家などのほんの一部の離婚のケースだけだと考えて下さい。

ほとんどの一般的な家庭では、財産分与で得たお金や自宅を処分して得ることのできたお金で暮らせる時間はせいぜい10年もすれば生活費で無くなってしまうのが普通です。女性自身がみずから働いて、自活できる力がないと、離婚できてもビンボーが待っていることになってしまいます。

熟年離婚の相談にお見えになった純子さん(仮名)58歳)の場合は、離婚前から離婚後の生活が、厳しくなることは予想できていました。

ADRセンターのカウンセラーは、純子さんに厳しい生活になることをお伝えしましたが、兎に角「自分の一度しかない人生、今離婚しなければずっと後悔する」と固い決意でいわれるので、離婚をするまでの間と
離婚後の生活で経済的なライフプランが成り立つように計画を立てることにしました。
 

■「おまえは頭が悪いから」と口癖の夫はロジハラ(モラハラ)男です
 

結婚して2年目くらいから始まった夫のロジハラに純子さんは、悩んできました。
夫が帰宅する時間に食事ができていないと「おまえは頭が悪いから段取りもできないのだ。毎日俺の出勤後は何を考えているのだ」と口汚く馬鹿にされました。うまく食事が帰宅時間に間に合っても「こんな料理しか作れないのか」と食事に手を付けず、挙げ句のはてには「誰がおまえの面倒を見ているんだ。ありがたいと思え」と、純子さんの人格否定をするような言葉を吐き続けた30年でした。

でも、純子さんは離婚して一人で暮らすことに経済的な不安が先走り、離婚できず今日を迎えてしまいました。


でも、夫は仕事先の定年を迎える時期が近づいたここ1年で、今までよりもっとロジハラがひどくなってきたのです。食事の文句が多かったのですが、掃除や洗濯など日常生活にまで文句を言うようになったのです。

純子さんには、同じ町内の公団に住んでいた母親がありました。80歳を超えた母親でしたが、認知症もなく元気な母親と介護をかねて毎週会うのが唯一の息抜きでした。ところが、突然亡くなってしまいました。脳溢血でした。

3年前に父を失った母と旅行に行こうと計画を立てている矢先でしたので、突然の母親の他界はショックだったと言われていました。心の支えを失った純子さんは、母親を看取ることもできずに一人になってしまった喪失感が、離婚の引き金になってしまったようです。
A子さんが離婚を決意したのは、母親の死を見送ったことがきっかけでした(母親の介護を背負う女性は年々増えています)。唯一の救いは純子さん夫婦がうまくいっていないことを母親に告げずに済んだことは救いでした。もしも母親がまだ生きていればきっと悲しんだことでしょう。その母も亡くなり、純子さんの離婚で悲しむ人がいないことも、一歩踏み出すきっかけになりました。

また、純子さんの母親は強い人でしたのでその人生を振り返ったときに、今離婚しなければ自分は何もせずに一生を終えることになるかもしれないという思いがわき上がってきたといいます。幸いに一人っ子の長男も結婚をして幸せな家庭を築いていますので迷惑を掛けることもありません。純子さんの離婚の決心は固まりました。
ただ、離婚をしてもずっと専業主婦で暮らしてきた純子さんは、これといった資格や職歴があるわけではないので、離婚後の生活設計が立たない不安は残ったままでした。ADRセンターで離婚については決着ができるのですが、生活設計の問題は残ったままです。そこで、ADRセンターでは、離婚後の生活設計を立てるためにアドバイスを受けに来られたのです。

 

■ 熟年離婚を考えるときの3つのお金! 慰謝料、財産分与、年金分割
 

熟年離婚を考えるときに押さえておくべきお金の問題は、3つです。

慰謝料、財産分与、年金分割です。
 

1.夫から慰謝料はもらえるか?
 

離婚を考える人の多くが勘違いしていることの一つに慰謝料があります。離婚と慰謝料はイコールの関係にはありません。慰謝料は、不貞やDV・ロジハラ・モラハラなどで受けた精神的及び肉体的な苦痛に対して請求できるもので、離婚するからといってすべての人が請求できるわけではありません。

単なる性格の不一致等で離婚する場合には、慰謝料をもらえないと思って離婚後の生活設計を立てましょう。

また、裁判をして慰謝料請求をしても、慰謝料の額は200万~300万円といわれていますので、費用対効果から考えるとそう高くはないことも知っておく必要があるかもしれません。

2.財産分与

離婚をするときに必ず出てくる養育費は、子が経済的に自立するまでに必要な費用ですから熟年離婚の場合には、すでに子は就職あるいは結婚している場合が多いのでこのケースでは触れないことにします。

 離婚の時に問題になる財産分与とは?
 

純子さんの場合は熟年離婚ですから、財産分与について正しく理解することが大事になります。

離婚の時に問題となる財産分与は、夫婦が結婚生活中に築き上げた財産を分けることです。これを共有財産といいます。これに対して結婚するときに持っていた純子さんの預貯金や相続で得た遺産は、特有財産と言います。家庭裁判所などの調停では双方で共有財産を分ける割合を原則2分の1とする場合が多いようです。

共有財産は、預貯金や株式、不動産、家財、自動車などが対象となりますが、車や住宅のローンなどの借金(負債)も対象になります。また、夫のギャンブルなどで作った負債(ローン)は、夫の負債なので、財産分与の対象にはなりません。

勘違いしている人が多いのが、結婚して購入したマイホームは、名義に関係なく財産分与の対象になりますが、オーバーローンの場合にも負債は夫婦共有の財産です。自宅の名義が夫であっても関係ありません。住宅ローンが残っていれば、それは当然に分与の対象になります。

生命保険や個人年金保険などに加入している場合は、解約返戻金を双方で分割する場合もあります。解約せずに返戻金相当額で財産分与の中で清算する場合もあります。

財産分与の中で最も金額が高くなる夫の退職金は、熟年離婚では、すでに支払われた退職金だけでなく、支給される退職金の支払時期が近かったり、公務員など支払い額が決まっている様な場合には、財産分与の対象と認められることも多くなっています。退職金は、支給される額を婚姻期間で按分して財産分与の額を計算することになります。


3・年金分割

年金分割も、夫が厚生年金に加入している場合は、請求することができます。年金分割の種類は合意分割と3号分割の2種類があります。注意しなければならない点は、分割の対象になる期間が婚姻期間中に支払った分だけで、家庭裁判所の調停では、合意分割でも2分の1ずつにすることがほとんどです。

■ 熟年離婚準備その1 専業主婦の純子さんの場合
 

純子さん夫婦の財産分与の対象財産

➀預貯金       約800万円(ゆうちょ銀行、都市銀行)
②マイホーム     時価2400万円(ローンの残高600万円)
③夫の退職金(3年後) 約1300万円財産分与の対象になります。
④純子さんの老齢厚生年金 約10万円(支給開始65歳・含む年金分割)

純子さんの予想分与財産は、合計で1700万円になります。
・預貯金分:400万円
・マイホーム売却後の諸経費差引後 2分の1800万円
・退職金:約500万円

 

■熟年離婚準備その2 老後一人暮らしの生活費
 

熟年離婚で純子さん(58)が夫と分ける財産が決まりました。1700万円。
さて、皆さんは、この金額を多いと思われますか、それとも少ないと思われますか。

問題は、技術を持たない専業主婦にとって、1700万円で老後の一人暮らしをどれだけの期間続けられるかということになると思いますが?

1700万円を女性の平均寿命の88歳までの30年間で割ると、月に使えるお金は約5.6万円です。

58歳で離婚し、年金が満額もらえる65歳までの間の7年間、一人暮らしをすると安い民間アパートでも家賃5万円、運よく公団や市営住宅にはいれて生活費を切り詰めて社会保険料込みで7万円としても計12万円。働いてなければ、7年間で1,008万円を使ってしまうことになります。年金が出るようになっても、仕事をしていなければ、6年間で資産を食いつぶしてしまうことになります。71歳です。

どうしましょうか。思案のしどころです。

 

■熟年離婚準備その3 仕事を始めよう!
 

➀熟年離婚を3年先延ばしにして、専業主婦を脱出すること。②離婚までに生活費を得るため仕事と無駄を省く力を身に着けることにしました。

3年後には純子さんは61歳です。離婚してから働き始めるのでは、ひょっとして求人も体力も無いかもしれません。

そこで、今からパート先を探して働くことにしました。離婚までの3年間を

働くという経験したことのない生活に切り替える準備期間としました。

1か月の生活費をパート収入でカバーできれば、年間の取り崩しが減りパートに慣れれば70歳まで働けると考えました。

多くの主婦が、自分で貯めたのだからと思っていらっしゃるでしょうが、その

へそくりも財産分与の対象になることになります。

タンス預金は、ひっそりとしていれば別ですが

熟年離婚したあとのご自分の生活を一人でしていくための準備ですから、しっかりと働くことを忘れないでいただきたいのです。

また、今までしていた家計のやりくりと、離婚で自立された場合のやりくりとは違うということを忘れないでください。

熟年離婚をみすえた生活設計は、一人になった時の準備だということをくれぐれも忘れないでください。
 

■熟年離婚準備その4 まとめ離婚資金を貯める!
 

離婚の理由は色々です。

離婚の理由を問わず、財産分与や慰謝料など相手から取れるものは少しでも多くと考えがちです。

それは、間違ってはないのですが、相手に相当の資産があれば離婚後の生活のために一生懸命に奪うことに気持ちが行くこともあるでしょう。

しかし、離婚をするということは、新しい人生の始まりです。

離婚をすることを決断したのは、あなたです。
ということは、その後の人生の結果責任はご自分が背負っていかなければなりません。そのためには、自分のこれからの人生のために離婚を決意した今から始まっていることを肝に銘じて下さい。

 

■ 最後になりましたが…

純子さんは、現在週に2日のパートを順調にこなし、離婚までに200万円の資金を貯めようと頑張っていらっしゃいます。

 

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