2020年も残すところひと月あまり。コロナによって、この1年で私たちの生活様式は様々な面で変化しました。
テレワークや自粛などにより、家族が一緒に過ごす時間が増えたことで、夫婦関係・家族関係にも変化が生じたという方は少なくないようです。
ある教育関連企業が、家庭を持つ20代~50代の女性(約950名)を対象に調査を行ったところ、コロナ禍で生活や意識の変化を感じた人は多いということが分かったそうです(2020年7月)。
具体的な結果をいくつか挙げてみましょう。
・子どもや夫との関係は、「悪くなった」という回答より、「良くなった」という回答が多い。
・しかし、妻自身の体調やメンタルについては、「悪くなった」という回答の方が多く、「良くなった」という回答の2倍となっている。
・体調やメンタルが「悪くなった」と答えた人のうち、77%が「家族のために自分の時間を犠牲にした」と回答。
・夫が家事育児に積極的でない家庭ほど、妻の心身の調子は悪くなり、夫が家事育児に積極的になった家庭ほど、妻の心身の調子は良くなる傾向が示された。
また、ある菓子メーカーが、2歳までの子どものいる親(20代~40代)600名を対象に行った調査(2020年9月)では、約6割の方が「家族と過ごす時間が増えた」と回答する一方で、約7割の母親が「子育てにおいて孤独感や心細さを感じている」と答えています。
「夫婦の協力による子育て」について、男女間で意識の差があることがうかがわれる結果でした。
家にいる時間が増えたからこそ、妻は夫にますます、子育てや家事に協力してほしいと思うし、協力していないところが目に付くのかもしれません。
夫は夫なりに協力しているつもりだし、仕事でたくさんエネルギーを使っているのかもしれません。
「なんで、私ばかり大変なの?」「俺だって、いろいろ大変なんだよ」
思わずイライラした気持ちをぶつけたり、逆に、言いたいことを言えずに我慢したりすることもあると思います。
そんな時は、ひと呼吸おいて、相手を責めずに気持ちを伝えてみたり、あるいは、ひとりの時間、自分だけのための時間をつくったり、夫婦が別々の空間で過ごしてみたりして、自分で心身のメンテナンスをすることも必要でしょう。
自分の話より、意識して相手の話を聴いてみたり、日常の挨拶を心がけたり、相手がしてくれたことが当たり前のことでも感謝を伝えてみたりするのもいいでしょう。
それでも、気持ちのすれ違いが埋まらず、悪循環になることもあります。これまで見て見ぬふりをしてきたことが見過せなくなったり、価値観の違いが浮き彫りになったりして、もめごとが増えることもあります。
そうなると、大切なお子さんも苦しむことになります。
夫婦関係が悪化していると感じたら、自分たちだけでは改善しづらいと感じたら、こじれてしまう前に専門の相談機関に相談するなど、早めに手を打ちましょう。
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