夫のモラハラは、夫婦の問題を深刻な方向に向かわせるかもしれません?
「モラハラ被害を受けている方は、一人で我慢せずに専門家にご相談ください。経験豊富な弁護士が対応しますので、安心してご相談いただけます。」
このような文章の呼びかけが増えています!
あらためてモラハラとは、モラルハラスメントの略です。言葉や態度で精神的に追い詰め、嫌がらせをすることを指します。夫婦だけでなく友人間、会社などでも起こりえます。
ところが、夫婦間のモラハラによるお悩み相談や離婚の相談が増えてきていますが、家庭裁判所の婚姻関係事件数-申立て動機別では、
単に「精神的に虐待する」という抽象的なとらえ方をしています。
このギャップが、夫婦間のモラハラによる離婚調停の進め方に大きな違いをもたらしていると私たちは思います。つまり、モラハラを受けている側とモラハラをしている側では認識の共有ができていませんから、離婚に一直線に向かっていることに気が付いていない方が多いのです。
では、モラハラと言われている行動や言い方には、どんなものがあるのでしょうか次にまとめますと、
1.妻の行動や人格を否定する
何をしても言っても否定する。夫のためにと思ってしたことでも受け入れない。
「こんなことも知らないのか?」と極端に上から目線で発言をする。妻から言い訳、反論をされると「俺を仕向けたお前が悪い」となんでも妻のせいにする
2.細かい間違いや家事の不備を責める
細かなミスを指摘して、揚げ足をとったり小バカにしたりする。料理や掃除なども後から粗探しをして責める。
3.自分の考えが正しいと信じ、自分のルールを相手に強制する
お金の話になると「誰のお陰で生活できているか考えたことあるのか」と言いだす。たとえ自分の間違いは決して認めず謝らない。自分でルールを作り、一方的に妻にも守るよう強制して、命令をする。少しでも破ると急に怒る。
4.妻を束縛する
妻の実家や友達と付き合いや外出の話になると制限したりする。
話休みの日には、電話やメールをチェックしたりする。妻がパートや社員になって自分で仕事をすることを認めない。自由に働かせない。
5.妻の言うことを無視する。理由もなく不機嫌な態度をとる
朝晩の挨拶や家の中で話しかけても返事をしない。とくに理由がないのに食事をともにしない。物に当たり散らすなど不機嫌さを表す行動をしておきながら、理由を尋ねても言わない。
6.日常的に妻の前でため息や舌打ち、支配的な態度に出る。
出された食事が気に入らないと、それを食べずに手をつけない。
7.その他、生活費を入れない。
このように代表的なモラハラと言われている行動や言い方があります。しかし、これは、ほんの一部の例です。そして、これが家庭裁判所の婚姻関係事件の申立て動機の女性では第3位に、男性では第2位に挙げられています。
離婚の申立てをされた相手方は、調停や離婚の話合いの当初は100%離婚になるとは考えていない方の方が多くいらっしゃいます。ところが、離婚の話合いの中で夫婦の会話がモラハラに当たると聞かされたり、分かってくると相手方は愕然とします。
そして、双方は離婚に向かって話合いや条件の整理に向かっていきます。当初は、離婚なんかになることを予想していなかった相手方は、離婚が避けられないと分かると
今度は、条件闘争に向かう方も多くいらっしゃいます。そこで、離婚の話し合いは深刻度を上げることになっていくのです。
私たちは、モラハラがご夫婦の生活態度や相手方の育った生活環境から生み出されてくると言われている原因を双方が見つめなおす、改めることができるなら改めるということを話し合える「カウンセリング」を重視しています。
夫婦と子どもの積み重ねた時間を大切にすることで、今一度婚姻関係を見直すこともご提案していきたいと考えています。
メールではご相談の本当の背景は分かりにくいケースがほとんどです。
ご相談者の本当のお悩みは、直接お会いすることでしか共感できないと当センターでは考えております。
ご面倒でも一度、面談してのご相談のご予約をお願いします。
※お問い合わせには、お客様のご相談希望日をご記入ください。
お問い合わせ頂きましたら、当センターより確認のご連絡をさせていただきます。
以下のフォームに必要事項をご記入の上、「送信する」ボタンをクリックしてください。
入力がうまくいかない場合は、上記内容をご確認のうえ、メールにてご連絡ください。
送信先アドレス:info@seminar-fukuoka.com